電気系資格の登竜門といわれる「第二種電気工事士」
毎年14万人以上(直近5年平均実績)が受験する人気資格です。電気工事会社に勤める方はもちろん、電気関連会社やビルメンテナンス業界への就職や転職、電気工事業として独立、家庭での電気工事など幅広い分野で役に立つ資格です。
- これから第二種電気工事を受験しようと思っているが合格できるか不安
- どの様に受験対策したらいいか分からない
- 周りに経験者がいないので技能試験の練習の仕方が分からない
そんなお悩みはございませんでしょうか。
この記事では、第一種電気工事士、第二種電気工事士、認定電気工事従事者の資格を取得した経験を基に試験の対策をわかりやすく解説いたします。
企業での模擬技能試験の合否判定数1500作品以上、50名以上の合格者を輩出してきた指導のプロが、初めて受験する方、電気に関する知識のない方、全く異業種から受験する方でも、安心して試験に挑めるように導きます。
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第2種電気工事士 試験概要
「第二種電気工事士」は一般財団法人電気技術試験センターが行う一般用電気工作物の保安に関して必要な知識及び技能の「国家資格」です。
筆記試験と技能試験の2種類があります。筆記試験は毎年2回行われ、筆記試験合格者が技能試験を受験することができます。
- 【筆記試験合格基準】合格基準点は60点以上
- 【技能試験合格基準】欠陥がないこと
その他、試験の詳細は公式HPの試験案内をご確認下さい。
受験生は工業高校の生徒さんや電気工事会社やビル管理業に勤める方の割合が多いですが、一般の方も多く受験されています。私も電気の知識がない全くの素人からのスタートでした。
電工二種 独学での筆記試験対策
まず最初に悩むのが、独学か通信講座を利用するか。
結論から申し上げますと、筆記試験は独学で十分合格できます。何より独学のメリットは通信講座と比べて費用が押さえれる点です。
資格取得経験者・指導のプロからのアドバイス
筆記試験は毎年似たような問題が使い回されていますので、いわゆる過去問を極めることが最短ルートです。繰り返し過去問で学び合格ラインまで達することができれば、間違いなく試験は合格できます。
筆記試験対策おすすめ書籍
電気工事士筆記試験の過去問題集といえば、【オーム社】か【電気書院】。こちらの2社からの選択で間違いありません。それ以外の選択肢はないとお考え頂いていいです。
個人的には電気書院が見やすかったので電気書院の本をおすすめしています。
電工二種 独学での技能試験対策
技能試験も独学で合格可能です。市販の参考書と工具と材料があれば問題ありません。
資格取得経験者・指導のプロからのアドバイス
技能試験対策は、まずは公表されている13問について最初は単線図から複線図を正確に書けるようにすること。製作の練習に着手する前にまず13問の複線図を書けるようにして下さい。
その次に動画や参考書を見て手順を覚え、実際に作品を作って答え合わせをする。この流れです。
作品製作は公表されている13問を最低2周する。つまり26作品を製作する練習をすること。これで高確率で合格できる技術とスピードが身に付きます。それでも不安な方や、時間や環境的に余裕がある方は、3周でも4周でも練習してください。練習しただけ技術とスピードはアップします。
【重要ポイント】
- 単線図から正確に複線図を書けるようにする。
- 作品を製作し正しく完成できるようにする。
- 何度も練習し両方の作業スピードを上げ40分以内に完成する。
この3点が重要です。未経験の方は、最初は複線図もまともに書けませんし、40分以内の製作どころか、正しい作品を作ることもできません。誰もがその様な感じです。恐らく1作品目は、単線図から複線図に直し作品を完成させるのに軽く60分以上かかります。
でも焦らないで下さい。製作を進めるうちに誰でも慣れてきます。過去にドライバーもまともに回せない方が、ちゃんと合格できるようになりました。13問を2周すれば、確実に40分以内に正確に完成できるようになります。
単線図から複線図を書く時間の目安
問題文の施工条件を読み、単線図を複線図に直し、線の色と圧着マークを記入するまでの時間です。
- 【学習初期】 10分以上かかるかと思います。
- 【試験直前期】 3分以内を目標とし、残りの時間を作業時間に充ててください。
1作品の製作にかかる時間と目安(試験時間:40分)
- 【1周目】 製作時間60分以上、半数の6問以上で欠陥あり
- 【2周目】 製作時間40分以内、1~3問程度で欠陥あり
- 【3周目】 製作時間30分以内 欠陥なし
- 【4周目】 製作時間25分以内 欠陥なし
製作時間は単線図から複線図に書く作業も含めての時間です。大半の方が2周目までは欠陥があり、3周目ではほぼノーミス。つまり2周目が終われば、試験では合格できるレベルに達しているということです。4周目にはすでに電工二種の技能試験のエキスパートですね。驚くほど早く正確に製作できるようになります。
技能試験対策おすすめ書籍
電気工事士技能試験対策についても、こちらの2社からの選択で問題ありません。どちらかの問題集は必須の参考書とお考え下さい。
個人的には電気書院が見やすかったので、こちらも電気書院の本をおすすめしています。
指導のプロが選ぶ技能試験対策おすすめ工具
【試験センターが定める基本工具】
ペンチ、ドライバ(プラス、マイナス)、ナイフ、スケール、ウォータポンププライヤ、リングスリーブ用圧着工具(JIS C 9711:1982・1990・1997 適合品)
【重要ポイント】
基本セットの他、こちらの工具があれば万全です。【ホーザン(HOZAN) VVFストリッパー P-958】は、もはや受験生には必須の工具です。
ケーブルストリッパーという工具もありますが、こちらはやや高額ですのでお金に余裕のある方や作品完成までの時間をなるべく短縮したいという方は買っておくと便利です。但しVVRは必ず電工ナイフで加工が必要なケーブルですので、電工ナイフでの練習も欠かさず実施してください。
技能試験対策おすすめ材料セット(1~3回分)
技能試験の練習には累計【20,000セット】突破の【電光石火ブランド】の電気工事士技能試験セットがおすすめです。
試験当日に使う電線、器具などがすべて用意した試験対策セットです。1回用、2回用、3回用とありますが、まずは試してみたい方は1回用、合格ラインまで届きたい方は2回用、何度も練習したい方は3回用でいいかと思います。
合格ラインに届くまで、最低でも2周と考えていますので、個人的には2回用がおすすめです。
最後に独学のデメリットは自分で製作した作品が、本当に正確できているかどうか自分で判定しなくてはいけないところです。周りに経験者の方などサポートできる方がいれば良いですよね。何なら私がこの記事を読んで頂いている皆さんの作品を見てあげたいところです。
経験に基づきおすすめする通信講座
独学で不安な方、より深い理論まで学びたい方、どの通信講座を選んで良いか分からない方は、こちらの通信講座をおすすめします。私もこちらの講座を利用し一発合格しました。
【おすすめ通信講座】技術系の通信教育講座ならJTEX
この教材を見ると受験した当時のことを思い出し懐かしく思います。教育訓練給付金の制度を利用して受講しました。今でもこちらのテキストは手放さずに持っていて、ことあるたびに見て調べています。
こちらの通信講座で学んだ結果、電気に関する基礎力が身に付き、その後の第一種電気工事士試験は独学で合格できました。
試験当日の心構え
今まで学習してきたことに自信を持って試験に挑んでください。
試験ならではの緊張感もありますが、意外とすいすい解ける、さくさく製作できる自分になっているのを実感できると思います。
合格後
めでたく試験に合格出来たら、まず応援してくれた方々に感謝し、その後は電気業界の発展のために資格を生かし業務に従事して頂ければと思います。
そして、ステップアップとして第一種電気工事への挑戦もおすすめします。
最後に
過去に勤める会社にて社内向けの第二種電気工事士の実技指導や合否判定を担当していました。指導経験は10年以上、合否判定数は1300作品以上、合格者は50名以上を輩出した実績があります。
工具の選び方、実際の技能試験で注意すべきこと、作品の作り方、よくある欠陥、完成した作品の合否判定など、お近くであれば個別指導(家庭教師)やグループでの対面実技講習(4名程度まで)、作品郵送での合否判定なども今後は実施したいと考えています。
個人、法人問わず興味のある方は、ご連絡頂ければと思います。
以上、最後までお読み頂きありがとうございました。
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