JUDY AND MARY(ジュディマリ)TAKUYA ギターサウンドと音作り

だいち|音楽・楽器

2001年3月に解散した伝説のバンド「JUDY AND MARY」(ジュディーアンドマリー)

「そばかす」や「OVER DRIVE」など、現在でも多くの曲をCMやTV番組のBGMで聴くことがあります。JUDY AND MARYが残した数多くの曲の中でも、特に印象に残っているのは「ジュディマリサウンド」と呼ばれるその特徴的なギターサウンドではないでしょうか。

この記事では、TAKUYAさんのサウンドに憧れ、約7年間、JUDY AND MARYのコピーバンドでギターを担当していた経験を踏まえ、ジュディマリ時代のTAKUYAさんのギターサウンドについて解説させて頂きます。

  • JUDY AND MARYのギターサウンドに憧れていて再現してみたい
  • JUDY AND MARYのコピーバンドでギターをやることになった
  • ギタリストとしてのTAKUYAさんをリスペクトしている

その様な方は、この記事をお読み頂ければ、ジュディマリサウンド・TAKUYAサウンドの音作りや、どの様なエフェクターを使用していたかお分かりいただけます。

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JUDY AND MARYとは2001年に解散したロックバンド

「JUDY AND MARY」(ジュディーアンドマリー)とは、2001年に解散した日本のロックバンドです。メンバーはYUKI(ボーカル)、TAKUYA(ギター)、恩田快人(ベース)、五十嵐公太(ドラムス)の4人です。

※メジャーデビュー前のメンバーは含まれていません。

JUDY AND MARY(ジュディマリ)TAKUYA 使用機材

実際にジュディマリのTAKUYAさんが使用していた機材の一覧です。

時期や曲やレコーディングによっていろいろな使い分けをしていたようです。主にライブで使用していた機材を中心にご紹介させて頂きます。

JUDY AND MARY時代にTAKUYAさんが使用していたギター一覧

  • ZEMAITIS shell top ゼマティス(ゼマイティス)シェルトップ
  • Zemaitis Metal Top ゼマティス メタルトップ
  • Zemaitis Wood Top ゼマティス ウッドトップ
  • GIBSON Les Pual Custom ギブソン レスポールカスタム
  • Journeyman STV-AML-SG ジャーニーマン ストラトキャスター

  • Journeyman (ジャーニーマン)テレキャスター
  • FERNANDES(フェルナンデス) テレキャスター JUDY AND MARY TAKUYAモデル TE-T(非売品)
  • TSUBASA Guitarworkshop(ツバサギター)テレキャスター JUDY AND MARY TAKUYAモデル(非売品)
  • Perker Fly パーカーフライ
  • Gretsch( グレッチ)6120チェットアトキンス
  • American SHOWSTAR(アメリカンショースター)

現在ではどれも入手困難で、高額で取引されているギターばかりです。中でも良くライブで使用され ていたのは、Journeymanのストラトキャスター、TSUBASA・FERNANDESのTAKUYAモデル テレキャスター、ゼマティスなどです。

TAKUYAさんが使用しているギターの参考YouTube動画

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使用していたアンプ

MATCHLESS DC-30

  • DUMBLE OVERDRIVE SPECIAL(ダンブルオーバードライブスペシャル)
  • MTCHLESS(マッチレス) DC-30
  • Roland(ローランド) JC-120

DUMBLE OVERDRIVE SPECIALは、超絶レア品で現在価値で言うと数千万円クラスのアンプです。MTCHLESS DC-30もビンテージで高価なアンプです。Roland JC-120(通称ジェーシー)は割とどこにでもおいてあるような音質の安定したトランジスタアンプです。

JAM時代に使用していたエフェクター

エフェクターマニアとも言われるTAKUYAさんは、いろいろなエフェクターを持っています。以下はJUDY AND MARY時代に主に使用していたエフェクターです。

  • 【Rroco】 RAT prototype (ラット・プロトタイプ)
  • 【HUMAN GEAR】 VIVACE(ヒューマンギア ビバーチェ)
  • 【HUMAN GEAR】 PASSIONATE(ヒューマンギア パッシオネイト)
  • 【BOSS】 CE-1 Chorus Ensemble (コーラスアンサンブル)
  • 【BOSS】 DM-2 Deray (ディレイ)
  • 【Roland】 SPACE ECHO (スペースエコー)
  • 【Mu-tron】 フランジャー、デジタルディレイ、ワウ、オクターブ、バイフェイズ(ミュートロン)

出典:リットーミュージック「BADGE」、「Guitar magazine」、シンコーミュージック「GIGS」

使用していたエフェクターの参考YouTube動画

たくさん所持しているエフェクターの紹介動画です。

JUDY AND MARY ギターサウンド作りの解説

JUDY AND MARY ギターサウンド作りの基本

曲にもよりますが、全体的なサウンドに共通するあのジャキっとしたサウンドはシングルコイルならではのサウンドです。「ジャキジャキ」や「ザクザク」したサウンドを再現するには、ストラトキャスターやテレキャスターなどのリアにシングルコイルのピックアップを使用している機材を使用します。

ギターのピックアップはアップテンポの曲はリアが中心です。バラード系の曲はセンターや、センターとリアのハーフトーンで枯れた感じが表現できれば雰囲気が出ます。

アンプの設定はクリーンサウンドで、トーンは高域がやや強めで低音は抑えめでセッティングします。エフェクターはオーバードライブでゲインアップしますが、ディストーションのザクザクする感じまで歪み過ぎないようにナチュラルなドライブ感を保つことが基本です。

※厳密に言うと時期によってサウンドの傾向は変わりますが、どんな曲も全般的に使用できる音作りについて解説しています。

おすすめギター

予算に余裕のある方

Journeyman STV-AML-SG

Journeyman STV-AML-SG

TAKUYAさんが使用している機材と一緒のものです。現在では新品は販売されていないようですが、極めて稀に中古市場で見かけます。

SGCRAFTS WEBLOG

SGCrafts公認のSGCraftsのギター・ベースのファンサイト

 

予算を抑えたい方
  • FERNANDES テレキャスター JUDY AND MARY TAKUYAモデル TE-95T(赤)
  • FERNANDES テレキャスター JUDY AND MARY TAKUYAモデル JAM-95T(青)
  • FERNANDES TE-85T(赤・絵なし)、TE-85C

特徴的なペイントがされたFGIテクノロジーのシングルピックアップ搭載のテレキャスターです。こちらも現在では新品は販売されてませんが、中古市場で良く出回っています。

上記以外ではギターはリアにシングルコイルのピックアップを搭載したストラトキャスターやテレキャスターが宜しいかと思います。Journeyman STV-AML-SGのピックアップはLindy Fralin REAL54を搭載していますので、こちらのピックアップに交換するという手段もあるかと思います。

おすすめアンプ

Matchless DC-30

高価な機材ですが、余裕のある方は、やはりMatchless DC-30がおすすめです。クリーンの音も、ドライブさせた音も、まさにTAKUYAサウンドです。

Roland JC-120

ジュディマリ初期はこちらのアンプを使用していましたので、エフェクターでゲインアップすれば、似たサウンドを作ることは可能です。何よりどこのスタジオやライブハウスにもありますので、アンプを購入する必要がありません。

その他スタジオやライブハウスにあるアンプ

お金をかけたくない方は、スタジオやライブハウスにあるアンプで問題ありません。個人的にマーシャルのアンプは全般的に、ジュディマリサウンドには合わなかった印象があります。

おすすめコンパクトエフェクター

コンパクトエフェクターで音作りをする場合は最低限、オーバードライブ系と空間系が必要です。

オーバードライブ・ディストーション(歪み系)コンパクトエフェクター

【Ethos】Overdrive

  • 【MAD PROFESSOR】 Sweet Honey Overdrive
  • 【SHIN’S MUSIC】DUMBLOID
  • 【HERMIDA AUDIO TECHNOLOGY】Zendrive
  • 【Proco】The RAT プロトタイプ(Vintageモデル)

これまでの経験上、やはりダンブル系のエフェクターでアンプをゲインアップするのが最適です。ご紹介した商品は中古品としてしか販売していないものもあります。どのエフェクターも市場では価格が高騰しています。

空間系エフェクター(コーラス・ディレイ)
  • 空間系のコンパクトエフェクターはコーラスとディレイが必要です。以下の2種類があれば多くの曲に幅広く対応できます。

コーラスは「小さな頃から」や「クラシック」などの曲では必須のアイテムです。またディレイはギターソロやバラード系の曲には音の広がりを表現するために必要です。

中古品(廃盤品)BOSS CE-1、BOSS DM-2
  • コーラス Roland(BOSS CE-1) Chorus Ensemble または BOSS CE-2 Chorus
  • ディレイ BOSS DM-2 Delay

TAKUYAさんが使用していたものと同じ機材です。オークションサイトなどで中古品で入手できます。それなりに高額で取引されています。手軽に入手できるものとしては下記の現行品をおすすめします。

BOSSのCE-2は少しボリュームが上がってしまうため、私もボリュームが調整できるCE-1を使用していました。DM-2は後期型(オペアンプMN3205、MN3102)の方が、ノイズが少なく発振させたりすることが可能ですので、選ぶ場合は後期型を選択しましょう。

現行品 BOSS CE-2W、BOSS DM-2W
  • コーラス BOSS CE-2W Chorus 技-WAZA CRAFT-
  • ディレイ BOSS DM-2W Delay 技-WAZA CRAFT-

現行品では上記の2機種が販売されていますので新品で入手することができます。こちらの2機種がサウンドの再現性が高い空間系のエフェクターですのでおすすめです。特にCE-2Wの「CE-1モード」はアナログコーラス特有の温かみがありますので、コーラス選びに迷っている方には超おすすめです。

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おすすめマルチエフェクター

コンパクトエフェクターを揃えるのは手間や費用が掛かりますので、マルチエフェクターを選択するという手段もあるかと思います。

マルチエフェクターの分野で選定すると、Kemper Profilerが最も再現性が高いです。マッチレスやダンブルサウンドなどのアンプが再現でき、あらゆるシチュエーションにパーフェクトに対応可能です。

その他、マルチエフェクターを使用するのであれば、Matchless DC-30のシュミレートが入った機種が良いです。

その他

現在では廃盤品ですが、当時フェルナンデスよりJUDY AND MARY TAKUYAモデル S-2800Tというギターストラップも販売されていました。レアな商品ですが、たまに中古市場で見かけますので、とことんこだわりたい方は入手されてもいいかと思います。

コピーする上での注意ポイント、不要な機材

TAKUYAさんは多くのMu-tronの機材を使用していますが、コピーバンドをやる上では特に必要ありません。私はFLANGERとDIGITAL DELAYは入手して使用していましたが、配置次第で別のフランジャーでなんとなく再現できますし、ディレイは現行で販売されているDM-2Wの方が使いやすいです。Mu-tronの機材は余程なマニアの方以外は準備する必要ありません。

またHUMAN GEARのVIVACEやPASSIONATEも購入してみましたが、いまいち使いどころがわかりませんでしたので、購入を見合わせてもいいと思います。

JUDY AND MARY・TAKUYAサウンド おすすめセッティングまとめ

  1. ギターJourneyman STV-AML-SG+コンパクトエフェクター+アンプMatchless DC-30
  2. ギターJourneyman STV-AML-SG+Kemper Profiler+スタジオのアンプ
  3. ギターFERNANDES TE-95T/JAM-95T/TE-85T+マルチエフェクター+アンプJC1200
  4. ギター(ストラト・テレキャスタイプ)+コンパクトエフェクター+スタジオのアンプ
  5. ギター(ストラト・テレキャスタイプ)+マルチエフェクター+スタジオのアンプ

まとめとしては、この様な感じの組み合わせがいいかと思います。

厳密に言うとジュディマリのどの時代の音を再現したいのかにもよりますが、大まかに言えば上記のセッティングでかなりTAKUYAさんに近い音が出せるようになります。

筆者のエフェクターボードが雑誌に掲載される

筆者の使用していたエフェクターボード

コピーバンドをしていた頃に、とある雑誌の方よりご連絡があり、使っていた機材が雑誌に掲載されたことがあります。JUDY AND MARYのコピーバンドをしていた時の仕様です。

当時、自分の機材が雑誌に載るのがとても嬉しく喜んだ記憶があります。

ギターはJourneyman STV-AML-SG、アンプはMatchless DC-30を使用していました。CE-1やRATのプロトタイプはかなり苦労して探して見つけました。

他にも「Brand New Way Upper Ground」の音の再現のために、M-tronのFLANGERだけは入手しました。他のフランジャーでも配置する位置でかなりいい感じで再現できます。

TAKUYAさんのサウンドをコピーする上での奏法や秘訣

TAKUYAさんのサウンドをコピーする秘訣は、ギターやエフェクターだけでなく、その奏法やセッティングや練習方法にもあります。

代表的な奏法で言うと故・佐久間正英さん直伝の「逆アングルピッキング」と呼ばれる独特な奏法にあります。TAKUYAさんはピッキングの角度や、ピックアップがどのように振動を拾うのかなど、物理現象としての面からも佐久間さんに教えてもらったそうです。

詳細は佐久間正英さんの「直伝指導! 実力派プレイヤーへの指標 How to be a professional player? プロになること、目指すこと」に掲載されていますので、興味のある方は読んでみて下さい。TAKUYAさんファンだけでなく、全ミュージシャンの方におすすめする一冊です。

またエフェクターボード組む際は、失敗のないシステム作りについてしっかり学んだ上で構築することが大切ですので、参考書籍を紹介させて頂きます。Free The Tone・代表 林氏著「ギタリストとベーシストのためのシステム構築マニュアル」です。

JUDY AND MARYの好みのギターサウンド

JUDY AND MARYがメジャーデビューしてからリアルタイムで活躍を見ていましたが、個人的には解散前(後半)あたりのTAKUYAさんのサウンドが好きです。残念ながら「WARP TOUR FINAL」のライブは、生で見ることはできませんでしたが、あれはJUDY AND MARYの集大成だったと思っています。

これまで「WARP TOUR FINAL」のDVDは、ディスクに穴が開くぐらい見ています。それに、今でも「再結成して欲しいバンドランキング」に名前が挙がることはとても嬉しく思っています。今の世代にも伝えたい、残したいバンドおよびサウンドをご紹介させて頂きました。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

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ギタリストのTAKUYAさんだけでなく、ボーカルのYUKIさん、ベーシストの恩田さん、ドラマーの公太さんがいたからこそのJUDY AND MARYだったと思います。4人は現在でもそれぞれで音楽活動を続けていますので、末永く活躍して頂けることを心から願っています。

皆さんの今後のMUSIC LIFEのご参考になれば幸いです。

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